マイダンジョンカードの裏話とそこからの学び(振り返りと手放し)
最近、BG5を伝えていく中で、「元になっているのがヒューマンデザインです」とお伝えすると、
「あー、ヒューマンデザイン知ってます!マイダンジョンカードですよね」
と言われることがたまにあります。
それを聞くたびに、複雑な思いが私の中にやってきますので、ちょっと、今日は、そのあたりの話を振り返って、もう、手放してしまいたいと思います。
長いですので、興味がある方だけ、読んでいただけますか?
(関係者の方を傷つけてしまうことがありましたら、申し訳ありません。それは意図しておりません。あくまでも、私の視点からの話です。)
私がヒューマンデザインのビジネス版「BG5」を学び始めた頃、ヒューマンデザインジャパンから「マイダンジョンカード」というプロモーションツールが出ました。
そして、「ビジネスマスターカレッジ」という名前で、マイダンジョンカードをフロント(リードマグネット)にして、集客して、ヒューマンデザインのリーディングをしていく、という手法で、ヒューマンデザインの資格を取得し、かつ、すぐにお客さまをとれるようにするための養成講座が開講されました。(←これは、私なりの解釈です。どんなプロモーションだったのかは知りません。)既存の有資格者も、マイダンジョンカードを扱えるための講座を出れば、カードをプロモーションツールとして利用できるということでした。(私は反応しなかったので、スルーでした。)
これは、有資格者にビジネスチャンスを与えるという点と、資格取得後に「稼ぐ」ための道も用意されているという点では、素晴らしい試みだったと思います。カードはとっかかりやすいツールですし、日本人は好きですからね。
また、のちのち、マイダンジョンカードの製作者H氏と直接お話をして、カードに込められた願いや、そのプロセスなども聞いたので、コンセプト自体は、人類の幸せを願った、素晴らしいものだったと思います。
ですが、問題はここからです。
コンセプトはすごくいいのに、肝心の中身が、ゆがめられている!!
IHDS(国際ヒューマンデザインスクール)からPTLや上級コースを多数学んできた私とむっちゃん(諸星和子さん)は、出来上がったものを見て、ショックを受けました。 なんで私たちにも相談してくれなかったのか??? 「ヒューマンデザインの仕組みをわかっていれば、絶対にこの言葉はここには使わない」というものさえありました。
私とむっちゃんだけではなく、当時のヒューマンデザイン歴の長い方たちの中にも、憤(いきどお)っていた方がいらっしゃったようです。
その頃は、まだ、HDJ代表の上田氏とも、直接やりとりができていたので、何度か連絡した記憶があり、私だけじゃなく、他からもいろいろクレームがあったのか、一回は修正がかけられた記憶があります。
それはそれとして、華々しくデビューしたマイダンジョンカードと、そこから集まった養成講座生。マーケティングとしては、大成功だったと思います。
ですが、肝心なのはその後です・・・
集まった方たちが満足できる講座内容ではなかったのです。
HDJ側の問題もありますが、私はこの段階で、二つのことを学びました。
1.提供側が準備できていないうちに、拡大してはいけない
2.マーケティングで人は集まるけど、それって、あなたに合ったお客様?
ということです。
繰り返しますが、あくまでも、私の視点からですので、事実は異なるかもしれませんが、関係者から見聞きしたことを統合しますと・・・
マイダンジョンカードのプロモーションで引き付けられたお客様の多くは、カードの作成者であるイニシエーターのKさんに引き付けられて参加したようです。
ですが、実際に講座を開催するのは、アドバイザーのHDJ代表上田氏。自然体/インフルエンサーの社会的役割。彼のデザインの特性には合わない環境で、講座が開催されていたことは明らかです。
受講者が上田氏のことをどのように認識したか?これも大きなポイントです。
そして、やっぱり、講座内容ですよね。「ビジネス」として集客したのであれば、ビジネスの視点で学べることを受講者は期待したはずなんです。そして、きちんと「分析」できるレベルの内容まで学べることを期待しますよね。
当時(今でもですけど)、私は、「BG5があるのに、なんで、ヒューマンデザインの養成講座を「ビジネスマスターカレッジ」と名付けたのか」ということに納得できませんでした。それくらい、HDJは、BG5とヒューマンデザインの違いをわかっていないんだなって思いました。(当時はBG5ビジネスインスティテュートができたころだったし、新しくなったBG5を学んでいたのは私だけだったので仕方ないのかもしれませんが…。ご本人が新しいBG5を受講されるまでは、この違いを理解されることはないでしょう。)
まぁ、当時のヒューマンデザインジャパンの評判は、ひどいものでした。
それを外から観察して、「集客でやらなきゃいけないことは、プロモーションではなく、その前に「1.提供者側の準備」の部分でしょ」、と思ったのです。つまり、ヒューマンデザインの土台となる知識・情報を、しっかりと学ぶということです。
「2」ともつながる部分ですが、他者に依頼したプロモーションから集まるお客さんって、だいたいが、自分のフラクタルから遠い人たちです。ということは、自分の本質から遠いお客さんにも、満足してもらえる内容を提供できるレベルになっていないといけない、ということなんです。
だからこそ、最初は、小さく初めていくのがいいのです。土台を固めつつ、広めていく、ということですね。
プロモーションで大きく広めるのは、その後の話です。
私は、ヒューマンデザインジャパンに「1」の部分が圧倒的に足りないと思っていました。日本と海外の情報格差です。(退会してずいぶん経つので、今は知りません)
日本国内での「有資格者」の数はある程度いましたけど、「資格」なんてものは、そういう制度さえ作ってしまえば誰でもできるので、肝心なのは中身です。その「中身」の部分で、もっともっと、日本国内の有資格者の質を上げていかなくては、と、ずっと思っていたのです。
そのために、私は、ヒューマンデザインを学びたい人に、上級コースの学びを提供していきたい、ということで、「教える」資格を取ってきて、その流れでBG5を教えています。(HDJの中でできなかったので、退会した経緯があります。)と言いつつも、私自身もまだまだ学びが必要だと思っているので、あまり偉そうなことは言えないのですが…評価は、学び続けていらっしゃる生徒さんが違いを実感されているので、聞いていただければと思います。
話を戻しますが・・・ 「2.マーケティングで人は集まるけど、それって、あなたに合ったお客様?」という部分。自分に合わないお客様が集まることほど、辛いものはないと思います。
それで、私はBG5を日本で広めていく際に、1と2がしっかりできるように、準備を整えようと思ってここまでやってきた次第です。
私はマイダンジョンカードは使ったことはありませんし、BG5で似たようなツールを出そうとは考えていません。
ヒューマンデザインジャパンからも新たにカードが出たみたいですけど、創始者ラーから「キーノート」の重要性を伝えられたはずなのに、なんで、あえて、別の用語を使ったツールを出す必要があるのか??? と、思うので、それ以上のコメントは差し控えさせていただきます。
(BG5用語は、ラーが説明に使っていた言葉から抜き出したものなので、誰かが勝手に作り上げたものではありません。)
で、これはあくまでも、私の視点です。
私のフラクタルで学ばれる方は、「お客様に、正しい情報をお伝えしたい」「いろいろ質問されても、きちんと答えられる自分でいたい」という想いがベースにある方たちのように思います。それを、どこから学ぶのか、ということですね。
ヒューマンデザインの情報を使って、お金をいただいてセッションをするのであれば、しっかりとした情報を学ぶべきだと、私は思っています。そういう人たちにBG5を学んでいただきたいです。
BG5は、受講者がすぐにセッションをできるようになる、「ツールキット」が用意されています。これは、集客のためのツールではなく、クライアントへのセッションを正しく提供しつつ、セッションの準備を簡単に、時短でできるように、そして、セッションを通して実力をつけていくように、という目的で作られたものです。
先日、この「フルアナリシスツールキット」を使って、「フルアナリシス」の課題を提供された、お二人のセッションをチェックしました。素晴らしかったです!ご本人は感じていらっしゃらないかもしれませんが、かなりレベルの高いことを提供されていらっしゃいました。
良いか悪いかではなく、私たちにはそれぞれの立場で、自分の中での正解があるだけで、立場によって視点も変われば正解も変わるし、全員に共通するものって、ないんですよね。
それでいいんです。
だから、私は、自分の道を進んでいきます。そしてあなたはあなた自身を生きてください。あなたの真実を生きてください。
おしまい(^^)